なすの日記

思考を散歩させるための場所

2014-01-01から1年間の記事一覧

「選挙」だけが政治参加なのか

先日、衆議院議院選挙があった。 予想通りの自民党の大勝、そして最低の投票率。 個人的に印象的だったのはあらゆる人が異口同音に 「選挙に行こう!意見を表明しよう!政治を変えよう!」 と叫んでいたこと。 身の回りの学生も知識人も芸能人も同じだった。…

エリートのあるべき姿としての「知識人」論

「知識人」という言葉がある。 少し古臭い言葉だが、今でもそれなりに使われているように思う。 ほとんどの場合、公共の場で言論活動を行う人のことを指して使われる。 一方で、ある程度のリテラシーを持つ人、という広い意味で使われることもある。 知識人…

誰の血が流されるべきか

2013年1月、新たな女性のヒーローが生まれた。 マララ・ユスフザイ、当時16歳。 11歳の頃からタリバンによる女子教育への破壊活動を非難し続け、 2013年にタリバンにより銃撃され奇跡的に一命をとりとめた。 2014年にはノーベル平和賞を受賞し、弱冠17歳にし…

「社会に出る」という言葉の違和感

大学生は「社会に出る」という言葉の、不吉なニュアンスから逃れられない。 4年間という時間はあっという間にすぎ、大学という楽園での生活は終わりを告げる。 妄想に近い夢や希望は子供のもので、 社会に出るからにはそんなものは学校に置いていかなければ…

価値、宗教、搾取、利益。

今日の日記の副題は「搾取システムとしての宗教」。 最近、授業でマックス・ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神(以下、プロ倫)』を読んで思ったことを中心に。 人には「良い暮らしがしたい」という欲求がある。 そのために人は働き…

人類史は死の合理化をめぐる物語である。

すべての人に遍く訪れるものが「死」です。 どれだけ豊かだろうと どれだけ貧しかろうと 死から逃れられる人はいません。 その死は今、日常から急速に存在感を消しています。 でも、死は人間にとってとてつもなく大きな命題だったはずです。 いささか過激で…

なぜ政治は堕ちたか

あまり知識のない分野ですが選挙も近いので政治について。 近年、政治不信が世界中に広まっています。 なぜこの状況が生じたのか。 シンプルに考えれば、それは政治家が国民の希望に応えられていないからです。 ではなぜ政治家は国民の期待に沿えないのか。 …

当然と任意の境界 

最近、思うことがあります。 それは、 「人としてやるべきこと、あるいはやっちゃいけないこと」ってあるよねってこと。 「え、そりゃ当然でしょ」 って思うかもしれません。 でも、「当然」って実はすごく難しいと思います。 僕は「人を傷つけない」のは当…

SNSは僕達を幸せにしたか?その1 −休み時間の教室と第4の欲求−

今日はちょっとSNSについて書いてみたいと思います。 Twitter、Facebook、LINE‥ ここ5年ほどでこれらのサービスは僕らの生活に欠かせないものになりました。 皆さん、SNSを「使いこなして」いますか? 「俺/私は使いこなしてるぜ!」と言える人はどれくらい…

文系も理系も一緒やん!?の話 その1

最近、大学の文系学部が廃止されるのではないかという話題が盛上がってますね。 国立大学が「文系廃止」を推し進める裏事情→安倍晋三首相の存在? - ライブドアニュース 生まれたときから文系だったと言っても過言ではない僕にとっては わりと晴天の霹靂です…

未来を発掘するならば…

最初の投稿です。 今まで、色々な事が頭に浮かんでは消えていったわけですが、そういう思考みたいなのはちゃんとアウトプットしないともったいないなあと思ってました。 でも、facebookで晒すのはちょい違うくね?と思い、ブログという形で 備忘録をつけるこ…