なすの日記

思考を散歩させるための場所

なぜ政治は堕ちたか

あまり知識のない分野ですが選挙も近いので政治について。

近年、政治不信が世界中に広まっています。

なぜこの状況が生じたのか。

シンプルに考えれば、それは政治家が国民の希望に応えられていないからです。

ではなぜ政治家は国民の期待に沿えないのか。

今回は

国民の声が政治家に届いていない。希望を汲み上げられていない。

という仮定を立てて考えを前進させたいと思います。

 

国家と民衆という二項対立的構造の中で、多くの人は自己を民衆に

位置付けると思います。その時、民衆にとっての政治参加の手段は

選挙で投票することです。

現状として、選挙は「選択」です。

自分の意思に関係なく候補者という選択肢が現れ、その中から自分の考えに近い候補者を選ぶ。

これが基本的な流れです。

でも、僕はこの流れはなかなかおかしいと感じます。

自分の意思と関係なく候補者が現れるというのはかなり一方的な現象です。

候補者の出現過程というよりは候補者の公約設定過程を僕らは制御できないのです。

(もちろん出馬するという選択肢もありますが、かなり非現実的です。)

 

いろいろ原因は考えられますが、とりあえず有権者の意見の発信が少なすぎるのではないでしょうか。

自分は意見を言わないくせに自分の理想の立候補者が出てくるのを待つという態度は実に日本的です。

でも、それで立候補者が意見を吸い上げられるわけがありません。

インターネットの登場で万人がコスト無しで情報の発信者になることができるのに

うまく機能しているとは思えません。

ネトウヨなどの強い発信者が幅を利かせているのが現状です。

たとえ当たり前のような意見でも言わないと伝わりません。

「誰かがなんとかしてくれる」的発想は本当に危険です。

政治的意見を表明する場が選挙だけではないということがもっと意識されるべきです。

 

自分の生活・命に責任を持つために…