なすの日記

思考を散歩させるための場所

透明人間になりたくて

日曜日の夜は憂鬱だ。 周囲の大人たちから言い聞かされていたことが 現実になって、より気持ちがどんよりする。 まだまだ新人として守られているこの段階で、 こんなに月曜日が憂鬱に感じられるなら、 もっと忙しさが増したとき、僕はどうなってしまうのだろ…

ジブンゴト

「何がしたいの?」「どうなりたいの?」 僕はこの質問を数えきれないほどされてきた。 人が、生まれ持った条件から自由になればなるほど 自由意志の重要性は大きくなっていく。 他人に何かを強制させられないから、相手の意志を聞かないと物事が始まらない…

学生最後の二か月が思った以上に息苦しいという話。

卒業2か月前の大学生は、他のどの時期よりも慌ただしいかもしれない。最後の試験や卒論を終えて、やらなければならないことは無いけれど、「最後の学生期間」という言葉を呪文のように唱えながら、今までやってなかったようなことをやり始める。 一番オーソ…

とりとめのないこと

上手くいけば僕の学生生活は、あと数か月で終わる。 少なくとも僕のファーストキャリアを既に決まっていて、その仕事はある程度、今後の僕の人生を規定していくことになるだろう。 年齢もあと少しで25になる。 誰が「四半世紀」とかいう余計な長さを感じさせ…

なぜ私たちは高校生の涙を見続けなければならないのか。

年末年始、テレビを付けると若者のスポーツ大会ばかりやっている。 特にすることもないので箱根駅伝と男女の高校サッカー選手権を延々と見てしまう。 駅伝は二日間、サッカーは1週間くらいある。 毎回、誰かが負けて泣く。 だから、お正月なのにたくさんの涙…

日本の就活ってどんなもんよ?という話

日本で就職しようと思ったら多くの人が避けて通れないのが俗に言う「就活」だ。 僕も一応就活を経験し、単位さえ取り切れば4月から社会人になる。 結局、就活に参加し内定をもらった僕だが、就活が始まる前の就活に対するイメージは最悪だった。 何万人もの…

壁の上に立つということ

最近、あるCMの、ある一節が僕の心の中をぐるぐる回っている。 「壁があるなら、壁の上に立ってしっかり向こう側を想像してやろうじゃないか」 youtu.be 僕が大のワンオク好きであることを差し引いてもすごくいいCMだと思う。 たぶん、今まで社会に流布され…

留学することの市場価値

デンマークから帰国して約1年がたった。 月日が流れるのは本当に早くて、この1年何をしていたのかはよくわからない。 とりあえず仕事を探したり授業に出たりしていたのだと思う。 留学というのは、当たり前のことながら、 自分の人生を振り返ってみても、と…

なぜシリコンバレーの企業は壮大なビジョンを掲げるのか ーミレニアル世代と目的感ー

グーグルとかフェイスブックとかアマゾンとか、僕がなんとなくかっこいいと思っているグローバル企業には、そろってかっこいいビジョンがある。 グーグルなら、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」 フェイスブック…

狂気と執着 ー「やりたいことをやる」のに論理は必要かー

この前、なんとなく自分のやってみたいことを書き出してみた。 その場その場で、「この映画見たい」とか「ここ行ってみたい」と思うことはあるけれど、 改めて「やってみたいこと」を挙げるとどうなるのだろうと考えたからだ。 すると、意外にも考え込んでし…

「勉強」という行為の権威性についてー勉強はそんなに良いことかー

生まれてこの方、勉強しなさいと言われ続けてきたように思う。 小学生だろうが大学生だろうが社会人だろうが、勉強という行為からはなかなか自由になれない。 大学までは、受験を始めとした学校の勉強をしなければならないし、 社会人になったら、業務の勉強…

スニーカー試論 ー靴とアイデンティティー

今、僕の靴箱には約20足の靴がある。 そのうち、1足を除き、全てがスニーカーである。 除かれた1足というのは、就活用の革靴だ。 最近、スニーカーブームが再燃しているとよく言われるけれども、自分の大学に限ればそんな雰囲気は、微塵も感じられない。 僕…

思い出し、確認するということ

卒業シーズンが終わり、新年度が始まった。 大学に残る僕は多くの仲間を見送った。 割と長い時間を過ごした友人も、多少面識がある程度の人も互いに門出を祝う雰囲気は切ないけれど、やはり楽しかった。 この4年間、特定のコミュニティにあまり属することな…

東京ナショナリズム

僕は、東京が好きだ。 田舎に住んでいたから、まだ都会を新鮮に感じられているのかもしれない。 これだけ、様々な情報があふれ、物理的な移動も便利になった世の中であっても、いまだに地方では「東京は怖い場所」であり続けている。 東京の人は冷たく、すぐ…

null

最近の自分は、ピリオドを打つ理由を探している気がする。 ただ、生かされている。 死んでいないだけ。 レールに乗っかり続けようとするのはしんどい。 かといって、レールから外れた先に何があるのだろう。 結局、レールから外れるというレールではないか。…

メディアについて思うこと -某新聞社でのインターンと最近の情勢から-

先日、とある新聞社のインターンシップに参加させてもらった。 正直、あまりメディアは志望していないのだけど、いろいろあって機会を頂いた。 僕が気になっていたのは、インターンの内容ではなく、巨大なメディアとジャー成純の中身だ。 どんな社員(記者)…

言葉を置き去りにして

自分は、強く言葉に束縛された人間だと思う。 何をするにしても言葉にしてみないと気が済まない。 「脳内会話」で済むこともあれば、口にだしたり書いてみたりしないと落ち着かないことも多い。 どこかへ行くときも「よし、大学へ行こう」と、頭のなかで言葉…

自分のやり方で

心の整理のための雑記… 物事に優先順位をつけるのは難しい。 やりたいこともたくさんあれば、やらなければいけないこともたくさんある。 あれもこれもと思っているうちに、時間は過ぎて結局何も終わっていなかったりする。 本当にやりたいことをやるために、…

情報疲労

流れてくる情報に、反射的に反応してしまうことがある。 世の中の理不尽さに、腹が立って 自分には関係ないはずなのに怒りを表明してみたりする。 そういうことで、疲弊したりする。 世の中の情報の大半は、誰かが何らかの意図を持って発信したもの。 SNS時…

偶然性の中で

意図したことが、意図した通りになる時もあれば、意図しない結果に終わる時もある。 どちらにしても、意図ってなんなのだろうと思う。 こうありたい。 こうすべきだ。 こっちの方が良い。 何らかのベクトルを持って、前に進もうとするけれど、それが実現する…

自分の時間 他人の時間

「自分の時間がほしい」と言ってしまうことがよくある。 基本的には、一人で好きに過ごす時間というような意味で使っている。 「自分の時間」というと、その時間は完全に、自分でコントロールできているかのように思える。 でも、本当に自分の時間、プライベ…

自己啓発の時代

時々、自分は何のために頑張ればいいのか分からなくなる時がある。 「時々」といっても、毎回頑張る理由が見つかるわけではなく、その時々でそれらしい理由を取り繕って自分を走らせている。 大学の勉強がこれからの人生でどう役に立つのかは分からないし、…

虚無と反抗

留学が終わった。 3年生ということで、僕は就活を始めた。 自分は何をしたいのか、どんな仕事が向いているのか。 そんなことを考えだすと、自分には何もないような気がしてくる。 履歴書でアピールすることはたくさんある。 留学して、学生団体もやって、体…

海外経験の語り方

// 留学から帰ると必ず、「どうだった?」と聞かれる。 留学というのは、短時間で終わるイベントではなく、数か月から数年に及ぶ生活そのものだから、一言で感想を言うことはできない。 一方で、話を聞く側からすれば、遠い異国での体験や感想を聞きたいと思…

創造性の前に

// 昔から自分には大きい仕事がしたいとか目立ちたい、という欲がある。 世界中を飛び回って、大きなプロジェクトに関わって、新しいアイデアをバンバン生むのだ。 折しも世間では創造性、クリエイティビティといった言葉が流行っていて、 新しいアイデアを…

僕らの世代

あなたにとって仕事とは何だろうか。 お金を稼ぐための手段か、はたまた自己実現の手段か。 2016年になった今でも、仕事はつらいものだというイメージは変わっていないのかもしれない。 同期が就活するのをみて強くそう感じる。 実際、社会に出て働くという…

中立はただの無関心かも

// この前、友達に「お前はいつもニュートラルだ」と言われた。 それは、良い意味でも悪い意味でもないと思うけれども、自分の中でハッとするものがあった。 確かに僕は、常に中立的だ。 誰かがある意見を言えば、反対の立場で論じてみせ、何かを断言するこ…

授業に行きたくない理由を徹底的に考えてみた。

// 先週、授業をさぼってしまった。 寝坊したわけではない。 いじめられているわけでもない。 体調も悪くなかった。 ただ、「行けない」と思った。 「行けない、とは何事だ!お前が怠惰なだけだろ!」 いや、その通りである。 「親はお前の大学にいくら払っ…

デンマーク最古の町から -塔の上で見えたもの-

旅行の目的地というのは大概、大きな都市か景勝地である。 特に海外にいて地方の町に行く機会はなかなかない。 先日、同じフラットの友人に連れられるがままにデンマークの田舎を訪れた。 町の名は「リーベ(Ribe)」。 調べてみると、デンマーク最古の都市…

逸脱者たちへ

またテロが起こってしまった。 たくさんの悲しみと憎しみが渦巻くのを目の当たりにしても、何もできない無力感が襲う。 パリの時と同様、多くの人が連帯を表明した。 「私たちはベルギーとともにある」 「テロには屈しない」 無差別的な犯罪が起きたとき、誰…